看護部のマネジメント業務を行う看護管理者は、特別な資格がなくても目指すことができます。
上司からの推薦などを受けた後に面接を受けて看護管理者になることが多いですが、中には試験を実施している病院もあるのが実態です。
看護管理者は、看護師をまとめて育てながら看護部を構築していきます。
そのため、マネジメントスキルを持ち合わせた責任感のある看護師が適していると言えるでしょう。
マネジメントのレベルは看護主任、看護師長、看護部長で上がっていきますが、看護主任でも10年以上の看護師経験が求められます。
現場で看護師としての業務を何年か経験し、キャリアを積み重ねていったその先に看護管理者への道が開けるのです。
現場の経験を地道に積み重ねていくことで、看護におけるさまざまな知識を得ることができます。
その中で学んだものは大切な財産となり、そうした経験を活かして次のステップへと進めるのが看護管理者なのです。
特別な資格は必要ないと前述しましたが、看護管理者として知識や技術のレベルが高いことを証明できる資格があります。
それは、日本看護協会が認定する認定看護管理者という資格です。
一定の教育課程を修了した後に、書類審査と筆記試験をクリアすれば認定されます。
取得には実務経験5年とうち看護師長以上の経験が3年以上必要ですが、転職の際に有用です。
看護師のリーダーとして力を発揮し、病院の発展に貢献する看護管理者の仕事は簡単ではありませんが、その分大きなやりがいを感じられるでしょう。